上野「寿湯」愛される下町銭湯の進化

はーい、かおりです。

銭湯は、台東区の生命線だと思っています。かつて私が、風呂なしの部屋を借りて住んでいた入谷。銭湯通いをしていた頃の銭湯は、ひとつ、またひとつと閉店してしまっていました。

その後、最近では上野に住み、寿湯といえば「今日リラックスしたいし、行こうか」とたまに出かける、わたしの行きつけの銭湯でした。

そして今年は同じ町会であるということでお祭りの日に寿湯へ行き、汗を流しました。

数々の革新的な試み、その詳細はこちらの記事からもわかります。

オーナーのリョーゾーさんの個性が爆発!全国のファンがいるのにも納得。わたしは湯船につかりながら、リョーゾーさんが書いたニュースレターをついつい読んじゃいます。

わたしが外国人を案内して台東区内を回る際に、「この建物は何でしょう?小さなボックスが並んでします。これに靴を入れます」となぞかけをする場所でもあります。

男湯のほうには大きな露天風呂があるそうですが、女湯にもあります。ちょっと小さい露天風呂ですが、やっぱり露天は好きです。

ちなみに7月26日(金)は、風呂の日。

7月26日(金)風呂の日
大好評
「鳴子温泉・露天風呂」

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寿湯 営業時間 11:00~25:30
最終受付 25:05
定休日 第3木曜日

■寿湯ホームページ→こちらです。

人生の一時期、銭湯通いの日々があっても

はーい、かおりです。

昨日の続きです。

(わたしが、台東区に初めて住んだのは、「歌舞伎」に出会ったからでした。歌舞伎ゆかりの場所が、たくさんあり、足を運ぶようになり、ふとした好奇心で、不動産屋さんのドアを開きました。)

「あのう、表に貼ってあった、6畳と3畳の和室の部屋なのですが・・・」

「ありますよ」

不動産屋のご主人は、ぎこちない笑顔を浮かべるわたしの顔に、愛想の良い笑みを返しました。

「ただ、お風呂がないんです」

「えっ、風呂がない?」

そうだったのか。だから安いんだ。

「いい部屋なんですけどねえ、お風呂がないことだけ大丈夫だったら。女性だと、どうかなあ。でも、気にいる人は気にいると思う、いい部屋ですよ。・・・見てみますか?」

「いいんですか? 借りるか、借りないか、まだ決まってないんですけれど・・・」ここは正直に言うしかない、と思って言うと、

「いいですよ。大家さん、すぐ近くにいますし、すぐ見られますよ。部屋っていうのは、見てみないことにはねえ」

その「見てみないことにはねえ」という、不動産屋さんの言葉に背中を押され、部屋を見学したわたしは、一目で、その部屋を気に入ってしまいました。

日当たりが良くて、ベランダに出ると、洗濯物がいかにもすぐに乾きそうでした。

ちゃぶ台でも置いて、畳の上で生活しよう。夜は押入れから布団を出し、朝は押入れに布団をしまう、そんな生活をするのもいいな、と思えました。

気分は、樋口一葉。台所にも窓があり、空が見え、住み心地が良さそうでした。

ネックは銭湯・・・。

迷ったとき、やめるという方向ではなく、やるという方向に行くのが、わたしの性格。

数日後、再び、不動産屋さんを訪れました。

人生の一時期、銭湯に通う日々があってもいいかな、とそのとき思ったのです。

ちょっと実験的ではあるけれども、やってみよう。

こうして銭湯通いの日々が始まりました。