ほおずきと郷土愛

はーい、かおりです。

群馬県渋川市に来ていました。

こちらの上毛新聞の一面に、今朝、ほおずきの写真が載りました。

上毛新聞ほおずき

渋川市では、風鈴がついたほおずきを800鉢、伊香保のあちこちで飾っていて、それが今年から、わたしが足繁く通っている赤城や北橘地区、子持地区の商工会にも広がっているとのこと。

これを見て思い出すのは、浅草寺のほおずき市です。浅草寺だけがほおずき市をやっているわけではないけれど、つい。

小学校教育では「郷土愛」という言葉をよく使いますが、郷土愛とは、難しいことではなく、平たく言えば、こんな風に「つい、何かのきっかけで、自分の愛する場所を思い出す」という感覚なのではないでしょうか。

ただし、というべきか、しかも、というべきか、その「効果」というか「感覚」は、一生決して消えることがない、というのが条件です。

わたしはそれを「かけらの空」と呼んでいます。(その由来は、また、いつか。)

秋田市の竿燈演技の披露に見た、文化の次世代継承の「鍵」とは(明日も浅草で披露されます)

はーい、かおりです。

ここ十年ほどになりますが、伝統文化や地域文化が、地方の農村などで、どのように次世代に継承されているかを見てきました。また、特に今年は、群馬県の文化財保護活用大綱を策定する委員をしているため、文化の力が、より各地域で発揮されるために、どのような自治体からの支援や仕組みが必要だろうか、ということについて考えています。

そんな矢先、今日、浅草で、国指定重要無形民俗文化財である秋田市の竿燈(かんとう)が披露されているところに立ち会いました。

(浅草には、年間を通じて、日本各地からさまざまな団体等がやってきます。ほんとうに恵まれた場所であると感じます。)

秋田では毎年、8月に行われる竿燈まつり。初めて見るものだったので、出演者のひとりにインタビューしてみました。

ー何歳から始めたのですか?

「8歳です」

ーお父様がやっていたから、お父様の影響で?

「いいえ、父はやっていませんでした。地域でやっていたので、自分もやりたくてやりました」

ーたくさん提灯がついていて、ずいぶん重いと思うのですが、重さはどれぐらい?

「重いです。50キロぐらいあります」

ーものすごく難しそうに見えるのですが、どんな風に最初、練習するのですか?

「曲芸みたいなものなので、難しいです。最初は、軽いもの、箒なんかを手に乗っけて、バランスをとるところから始めます」

ー何歳から、何歳ぐらいまでできるですか?

「高校生ぐらいから、上は、何歳でも、竿が上がるまで、ですかね」

ー若い人で、始める人も多いのでしょうか?

「入って来ますよ、若い人も」

ーそれはすごい。どうやったら、若い人たちが入ってくれるんでしょうか?

「秋田では、仕事ができる男より、竿燈ができる男のほうがモテる、って言われてるんです。それと、子供たちに対しては、やらないって聞くんじゃなくて、やっているところを見せて、かっこいいなあ、やってみたいなあ、と思ってくれたら、すかさず、やってみる?と、その場でやらせてしまうって感じですね」

ー子供が持つのは、もっと小さいものがあるのでしょうか?

「はい、子供用のもあって、子供たちもやっています」

わたしは常々、伝統文化や地域文化の継承は、担い手の「かっこよさ」が鍵だと思っているのですが、まさに、その例のひとつが、秋田市の竿燈まつりだと感じました。

夜は夜は提灯の中にロウソクの火が入り、美しいとのこと。いつか秋田市に行って、本場の竿燈まつりを見てみたいものだと思いました。

明日も行われます。スケジュールは、以下の通り。

5月26日(日)11:00 浅草寺境内
        11:40 花やしき通り商店街中央
        12:00 西参道商店街中央
        12:20 奥山おまいりまち商店街中央
        12:40 ロックブロードウェイ通り

感動ものなので、ぜひ、出かけてみてください!(鳥越祭もよろしく!)

■秋田市竿燈まつり実行委員会事務局HP→こちらです

台東区学校教育ビジョン「中間のまとめ」について、台東区がパブリックコメントを募集しています(締め切り6月17日)

はーい、かおりです。

昨日より意見募集期間が始まりましたので、お知らせします。

「学校教育ビジョン」とは、区の「学校教育の理念・進むべき方向性を新たに示す」ものです。

現時点でまとまった案を、区は公開し、パブリックコメントという形で広く募集した意見を考慮した上で、「台東区学校教育ビジョン」が策定されます。

学校教育に関心のある方、自分の考えを整理するきっかけにもなりますし、目を通してみてはいかがでしょう。また、ご自身の体験や日頃の考えと接点のある部分があれば、パブリックコメントを出してみることは重要なことかと思います。

基本理念を表すキャッチフレーズが、「まちを学びのキャンパスとし、世界に飛躍し未来を創造する人を育成する」であるというのは、台東区の特性を生かしたもので、とても共感できます。

「まちを学びのキャンパス」にできる環境が、たしかに台東区にはありますよね!

ぜひ、リンク先の区ホームページを見てみてください。台東区に住んでいる方であれば、書かれていることひとつひとつに対して、非常に身近にそして共感をもって受け入れられるであろう方向性が示されており、後半では、それらに対して、具体的な施策が示されています。

■台東区学校教育ビジョン「中間まとめ」→こちらです。

■台東区学校教育ビジョン「中間のまとめ」パブリックコメント募集→こちらです

わたしが台東区に来て、一番びっくりし、一番すごいと思い、なによりも誇らしく感じていることは・・・

はーい、かおりです。

台東区に暮らし始めたとき、びっくりしたことは「数限りなく」ありますが、その中で、一番すごいと思い、一番誇らしく感じていることは、「台東区で働く高齢者」が、「とても元気」だということです。

上野駅から、浅草通り方面へ少し行った、住宅街にぽつんとある、「レストラン・ベア」。

「ベア」に行くと、いつも、励まされ、元気になります。

理由は、「ベア」で働く方々が、いつも元気で、温かく、「ああ、わたしも、こんな風に年をとっていきたいな」と思わせてくれるから。

サラリーマンには定年がありますが、「ベア」には定年がありません。そして、それが元気の源なのではないでしょうか。

わたしが愛してやまない、「レストラン ベア」。

この赤い看板が、夜の住宅街に灯ると、道の遠くからでも、ベアの場所がわかるんです。(わりあいとあの辺は、一本道を間違えてしまうことも多くて・・・)

お腹をすかしたときに、ベアに何度となく、救われました。

ぜひ、一度行ってみてください。

きっとわたしの感じたこと(台東区で働く高齢者は、元気!)が、わかっていただけると思います。

■レストランベア、正式には「レストランベア 本店」とのこと→食べログ

本店、ということは、支店はどこなのでしょうか。いつも聞くのを忘れてしまうけれど、今度、聞いてみようっと。